(無騒音蒸気放出装置:PAT.938365)
MSラビリンサー
ハイロー・スクープサイフォン
ドレンシェーパーとは各ドライヤーからのドレン排出状態を監視し、確実に良否を判定する機器です。同一蒸気群において、プレスパート側ドライヤーとカレンダー側ドライヤーとはドレンの発生量が違います。当然、プレスパート側ドライヤーの方がドレン発生量は多くなります。ドレン発生量の多いサイフォンでは当然ブロースルー蒸気量が少なくなります。
良好なドレン排出は、同一蒸気群においては気液混合率が同一であることが望ましいわけですが、上記のごとく逆の関係になります。これを矯正するのがドレンシェーパーの役目です。
ドレンシェーパーの開度を調整するときは、プレス側ドライヤーのドレンシェーパーは少し「ゆるめ」、カレンダー側は少し「絞る」ことによって気液混合率を同一にし、ドレン排出を良好に保ちます。
ドレンテスターは高速抄紙機で蒸気元圧が低い場合に使用し、排出状況を監視します。この場合、ドレンシェーパーに比べてブロースルー圧力損失がなくなります。
蒸気群間差圧が大きいとき、ドライヤー内からドレンを排出するためのブロースルー蒸気量を必要な量に保つためにラビコンをセパレータータンクと次群のスチームヘッダーとの配管ラインに設置します。
手動ラビコンは、群間蒸気差圧を決定する場合、後述の等比差圧的な各群圧力設定になるように手動ラビコンの開度を調節します。その後は操業条件を変化させても調節する必要はありません。ただし、大幅な操業条件の変更の場合は再調整を必要とします。自動ラビコンはFICとの組み合わせにより、操業条件の変化に対応して自動的にブロースルー蒸気量をコントロールします。
ドレンシェーパー
ドレンテスター
【原理と構造】
ドレンはドライヤーセルの回転にしたがって回転していますが、厳密な意味では重力による滑り現象を起こしてセルよりやや速度が異なります。ハイロー・スクープサイフォンの先端のシュー部分にドレンが溜まり、一層ドレンを良好に排出することができます。また、この構造であるため抄速の遅いポンドの場合でも連続排出が可能となり、遅い抄速のものでもブロースルードレネージ方式の使用が可能となりました。また、ドライヤーセル側に底板を取り付けて、ドレンの流れによるセル内部の摩耗を防いでいます。
(多筒ドライヤーからドレン排出を確実にする:PAT.493145)
ドレネージ装置を支える機器
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